無事に朝方帰ってこれたが
先ほど家に帰ってきて、待たせていた犬たちを散歩に行った。それを済ませて今パソコンに向かっている。
人生とは不条理で何が起こるかわからないものだが、気がついたら真っ裸で風呂に浸かっていたとしたら人の驚きは幾ばくのものだろうか。長い人生の中で今回こそ本当にびっくりした。
意識が戻って、ふと辺りを見回すと自分は裸でタイル張りの大きな風呂の中にいた。他には誰一人いない。気持ちいいとか悪いとかそういう以前の話として、何故自分はこんな知らないところで風呂に入っているのかとしばらく頭を悩ませた。
そして少ししてようやく、クラブ総会のあと、結局遅くなって電車もなくなって帰れなくなり、友人とタクシーに乗って、上野に向かい、24時間営業しているサウナに来たことを思い出した。その友人は歯を磨いて風呂など入らず仮眠室に行ってしまったのである。
予約した最初の店を出てからもう一軒、深夜過ぎまでさらにだらだらと呑んでいたから、最後のほうはほとんど記憶がなく、その友人に抱きかかえられるようにしてタクシーに乗り上野に出て彼の行きつけの終夜営業の浴場施設に来たのだった。で、意識が戻ったのが風呂の中だったというわけで、さすがの自分もしばらくここはどこなのか大いに戸惑った。
酒をある一定量呑むと意識がなくなるというのはこのところ毎度のことで、前回の集いも途中からまったく記憶がなく、気がついたら、たった一人で四谷のメトロ駅前に自分はいた。電車がまだあったのかないのかわからないが、本能的に歩き出し大木戸を抜け、新宿に向かってひたすら歩き、結局中央線には乗れたものの、青梅線は終わっていて、泣きながら歩いて家まで帰ってきたのだった。
今回もそんな予感がしていて気をつけていた。だのに気がついたら知らない風呂の中だったのである。しっかり黄色い貸しタオルを持って、自分は真夜中の3時過ぎに上野でサウナの風呂に入っていたのである。もう何というべきか、呆れて言葉がないというのはこのことだ。
親切な友人のおかげでそこまでたどりつけたわけであるが、ラドン風呂へ入ったり時間を潰したものの所在無く、結局朝を待って上野から東京に出て中央線で帰ってきたのだ。早朝の電車は各駅停車のしかなくずいぶん時間がかかり長く感じた。
自分は本当に悔い改めたのではなかったのか。二日酔いで痛む頭で今日は一日自問している。