次代と地域を担う、才能あるミュージシャンたちを紹介したい
さて、そろそろ河芸のフォーク・キャンプの報告記も終わりにしたいのだが、先に取上げたプロ以外にも今回初めて演奏を前にして心惹かれたというか、おやっと感心したミュージシャンたちが沢山いた。分類上はアマチュアという範疇に括られてしまうのかもしれないが、実際はプロとして、あるいはセミプロ、その予備軍として十分やっていけるだろうし、実際にそのように活動されて、今さらわざわざ取上げるのも失礼なほど完成されている方もいるので、あくまでも私的ファイルとして記憶すべき方々をとりあえず5人だけ挙げておく。もちろん、他にも良いと思って、紹介したい人も多々いたのだが、分量の関係や諸般の事情もあってそれはまたの機会ということでお許し願いたい。以下は登場順。
★活動歴も長そうで、増坊とも同世代ということもあり一聴きでシンパシーを抱いた
川崎幸治。ギターテクニックも唄もしっかりしていてどこか佐藤ガンさんを思わせた。
★当日は、プロの方をはじめとしてあちこちのミュージシャンのステージにハーモニカでサポートで加わり、八面六臂の活躍で抜群のテクニックを披露していた
平野祥嗣。ハーモニカだけでなく、ソロでのギターと唄もしっかりしたもので、それにも感心させられた。後ほど話したら、歳は違うが同じく初期の吉田拓郎と、戦後のオールドタイミーな歌謡曲のファンだということもわかってすっかり意気投合してしまった。
★ちょっと得がたいマルチプレーヤーとして、抜群のテクニックを見せてくれた
蘭光きよし(右)。彼と一緒ならどれほど心強いだろうか。もっとその音楽世界を覗いてみたかった。そして、当日はボーヤとして午前から翌日の朝まで一人寝ないで最後まで働いていた若干21歳の
だって正宗君(左)。ええかげんな人が多いこのイベントがつつがなく無事に終わったのは、彼がずっとステージに付きっ切りで担当していてくれたからこそ。その真面目さがきっといつの日か花開いてミュージャンとして大成することは間違いない。
★最後に飛び入りとして登場した
KOJIRO。音楽的背景は異なるが、古い歌謡曲をギターに乗せて歌い継ぐという手法に同世代である増坊は共感し話も弾んだ。
結論。東京、大阪だけでなく、どんな地方にも魅力ある巧い人、素晴らしいミュージシャンたちが沢山いるのだ。ただ、自分が今までそれを知らなかっただけだった。フォークソングという共通言語で繋がっている気の合う仲間たちが全国にいることがわかって、自分は今満ち足りた幸せな気持ちになっている。この音楽が好きでいて良かった!