若者たちによるライブの話ばかり載せるのは気がひけるので、ここらで高齢者!?たちベテランのライブのことも書かねばならない。
東京ではあまり知られていないが、日本のフォークソング発祥の地である京都では、同一メンバーによる長年にわたって続いてきたギネスブック級の長寿コンサートがある。それがこの七夕コンサートで、70年代初頭から毎年毎年、実に36回も今日まで続いてきているのである。そのメンバーは、豊田勇造、三浦久、中山ラビ、古川豪、ひがしのひとしという説明不要の半ば伝説的なフォーク界の大御所たちで、今回はひがしの氏は不参加だそうだが、このメンバーは不変で今後とも彼らの命ある限り続いていくものと思われる。
今年も七夕前の土日に拾得で開催されるわけだが、普段はバラバラにそれぞれ離れて活動をしている人たちが、年に一度だけこうして若き日の出会いの地、京都に集ってくるのだから、まさに七夕にふさわしく夢のコンサートといえよう。思うに、風太と阿部ちゃんによる「春一番」しかり、この七夕コンサートといい、関西はその伝統を培う土壌が実にしっかりしていると感心してしまう。新奇なものにはすぐ飛びつくが移り気で何でも長続きしない東京人にはこの底力が欠けているように思える。
本当はぜひ一度はこの目で伝説の七夕コンサートを体験したかったのだけれど、いろいろ諸問題を抱えている被告の身ではどうにも身動きがとれず、こうして豪さんから頂いたチラシを紹介するだけだ。関西在住の方はぜひ足を運んで今しか観れない豪華なメンバーをしっかりこの目で焼き付けてください。