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2月も半ばを過ぎたのにまだまだ寒い日が続く。今週はじめのこの冬最も冷え込んだ日は、朝起きたら温度計の目盛が、室内でも-4度あたりを示していた。
このところ日陰の水溜りに張った氷は一日中融けることはないし、今では、朝零度ぐらいなら寒さも大したことないとさえ感じるのだから、人間とはつくづく環境に慣れすぐに順応してしまう動物だと思う。寒ささえも絶対ではなく、相対に過ぎなかったのである。それにしても記憶を辿る限り近年にない寒い冬だった。
それでもさすがに今週になると日中は陽射しも暖かくポカポカ陽気で、風さえなければ、冷え切った室内よりも外に出て、日向ぼっこをしていれば十分過ごしやすい。おかげさまで今年の冬はウチの老人たちはストーブなど暖房がないのにも関わらず今までのところ、本格的風邪をひくことはなく、ボケはともかくすこぶる体だけは健康で、何とかこのまま無事に春を迎えられたらと願っている。
今回の京の旅で、新大宮の古川豪さんのやってる薬屋「薬のイスズ」を訪れたついでに、夜中に何度もトイレに起きて頻尿で困っている親父のことを相談したら、漢方を処方してくれて、頂いた薬が効をそうしているように思える。心なしか頭の方も少ししゃんとしてきたような気さえしている。彼は「老人のうた」を唄い、虐げられている老人を応援するばかりではなく、こうして実際に薬屋としても老人の味方なのである。職住接近ならぬ職歌接近の人なのだ。近隣の方はぜひ訪れて直接指導を仰ぐとよい。
さて、京都から戻って以来、断続的に今回の旅行に関する記事を書いてきたが、一応今回で終わりにしたいと思う。見学してきた京町家のことなどは、建物関連の記事として機会を新たに書くこととして、問い合わせのあった店の情報など、簡単に記しておくことにする。
●六曜社 京都市中京区河原町三条下る東側/ 電話:075-241-3026 ※京都で最も賑やかな通り、三条通りと河原町通りが交差する角にあるので、すぐにわかると思います。
●恵文社一乗寺店 京都市左京区一乗寺払殿町10/ 電話:075-711-5919 ※今回、友人の車で行ったので、詳しくはないのですが、たぶん出町柳から叡山電車で、三つ目の駅一乗寺で下車するのがわかりやすいかと。バスの路線もあるかもしれませんが、よくわからないので。
●拾得 京都市上京区大宮下立売下る菱屋町815 電話:075-841-1691 ※一番わかりにくくかったのが拾得で、京都の町は夜が早く、暗くなってしまうと今自分が碁盤の目のどこにいるのか全くわからなくなりここが何通りなのか確認するだけで苦労する。堀川丸太町の交差点から丸太町を西に歩いて、大宮通りの標識を確認したら上がっていくのが一番わかりやすいかも。
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薬のイスズ 古川豪さんがやっている薬屋さん。レンタル自転車で大徳寺の方から行ったので、行きかたは電車だとたぶん北大路駅から歩くのだと思います。どこか懐かしいやや鄙びた京都で一番長い商店街の中にあります。
今、京都の旅を振り返ると、人が人を結びつけ、歌が歌を繋いでいくということに思い至る。今回の旅で、多くの新たな出会いがあった。新しい知人、友人が沢山出来た。つくづく得難い出会いでいっぱいだったと改めて思う。今回会った人たち全員に感謝したい。
もし、貴方が人生に行き詰まり日々の暮らしに倦むことがあれば、旅に出ることをおオススメする。そして、どこが良いかと尋ねられたらば、都会でありながら時間がゆっくり流れる町、京都を迷うことなく挙げておこう。