まさに十年一昔
約10年ちょっと前のマンガ雑誌の山を崩して、考えたことなどを書いている。
そしたら、こんな人も出てきた。奥菜恵。
最近では、週刊誌の中吊り広告などで、女性週刊誌の見出しでIT社長と交際が書かれていた人である。正直なところ、かつてアイドルとして、こうして青年誌などでよく見かけたが、実際は何をやっている人なのか、歌手としても俳優としてもイメージが乏しく、ピンと来ない。
時折、写真週刊誌などで男優との交際がスクープされたりして登場する人のようで、魔性の女とか書かれていたような気がする。
ヤングジャンプのすごいところは、過去も現在も含めて、たいがいのアイドルそして女優となった人は、ここを登竜門として世に出ていることで、この号は、1996年だが、その頃は、広末涼子と内田有紀、それに裕木奈江らが準レギュラー的に登場し表紙を飾っている。最近では沢尻エリカも栄倉奈々もここから出ている。
しかし、十年一昔とはいったもので、男のアイドルならば、スマップの人たちや織田裕二のように、10年前も今もトップの人気を保っているスターがいるのに対し、女性となると、花の命は短くて、と喩えのごとく、現在でも芸能界にいるのか定かでない人たちも数多い。
一時はカリスマ的人気を誇った広末など、ドラマではまだ活躍の場はあるようだが、やはり結婚が報じられ、さらに出産などしてしまうと、多くは仕事は激減してしまうようだ。まあ、しょせんアイドルなんてものは、若いときだけのデビューのきっかけに過ぎず、そこを足がかりに俳優や歌手に場を移すことができるかどうかということなのだが。一時はどれだけ青少年たちを虜にしても歳と年月とともに姿を見なくなり、そして、たまに朋ちゃんや奥菜のようにスキャンダルなどで一時その名を賑わす。まさに人生色々だと思う。
それにしても本と違い雑誌とは時代の鏡だから、その生ものぶりが実に面白い。こうしてたかが10年ちょっと前でも話題の人の昔がそこに残っていて楽しませてくれるのである。
まあ、これこそ古本屋的楽しみというか、その種の趣味でしかないが。だって大概の人は雑誌なんて取ってなんかおかずに読んだらすぐ捨てるでしょう?