4/24日立川でのコンサートの詳報・第二部
第二部も、一部の最初と同じく岡林のギターとハーモニカだけで懐かしい曲から始まった。
・「今日をこえて」
・「自由への長い旅」
・「26ばんめの秋」 これらの曲は増坊が一番好きな頃のもので、岡林独自の美しいメロディラインと、繊細な詞がマッチした佳曲で、伸びのある歌声は往時といささかも変わらずに、この場で生で聴ける幸せに深く酔いしれた。特に「今日をこえて」は、近年のライブなどで唄われることは少ないのではないか。
岡林自身もこれらの曲の合間に昔を振り返り、「当時、山谷ブルースなどがバカ受けし、年間150本ぐらいコンサートをやり、とうとうフォークの神様になっちゃいました。いろんな歌が次から次へと出来てきたけれど、ギターの弾き語りだけでは表現できないのが沢山生まれたので、はっぴいえんどというバンドとやったら評判悪くて、ロックなんかやめろと言われて。でも、フォークの神様というイメージだけはどんどん大きくなり、現在自分がやりたいことは評価されずにしだいに唄うことが苦痛になり京都の山奥に引っ込んだらまた違う歌が生まれまして。これらの歌は今現在でも懐かしいだけではなく心を込めて歌える気がします」と。
そして、田舎者だと自認する彼がN・Yマンハッタンへ行って、パニック障害を起こした体験を歌にしたという、本人も昔CDに入れて忘れていたという長い憂鬱な曲に、ジェンベを呼んで、平野はマンドリンで
・「摩天楼」(曲名不確か)。この曲が終わるとそのまま太鼓と笛が合流して一転して明るいお囃子調のエンヤトットへとまた。
・「曲名不詳」 のエンヤトットが
二曲続いたあと、北海道のヨサコイソーラン祭の事務局に頼まれ作ったという新曲だと言って、サビの部分を観客に一緒に唄うよう練習させてから最後の曲として
・「エンヤトット・ヨサコイソーラン」 (仮)で観客一体となって熱く盛り上がらせて一度舞台の袖に引っ込み,すぐアンコールとして出てきて、「頭をカラにしてアホになりましょう!」と叫んで
・「今夜は朝まで踊りましょ」。観客を総立ちにさせて彼らはステージを去り、会場は明るくなったが、立ったままアンコールの拍手は鳴りやまずに5分ほどしたら最後のアンコールでもう
1曲エンヤトットをやってこの日のステージは終了した。時刻は4時半を軽く過ぎていたと思う。
こうして増坊の35年間待ち続けた初めての岡林体験は終わった。