ムダだとは知りつつも考えてみる
昨日の注文された本のトラブルはとりあえず片づいた。今回は面倒な事にならないで良かった。
それにしても急に忙しくなってしまい家の改築工事に向けてのことが全然進まない。もう春だというのに。結局、すべては本の問題なのだ。いかに本を整理し処分し、残す本はきちんと管理できるかということにつきよう。
さて、作家や物書き、学者や教師、研究者に限らず、一市井のサラリーマンであっても本好きの人間にとって最大の悩みは、持ってる本の整理と管理だろう。本は当然のこと、常に増え続ける。読み終えたらその都度処分できれば、一定量を超すことはないわけだが、新書や実用書の類ならまだしも、すべての本が処分できるわけではないし、手元において愛蔵したい本もあるわけで、結果、本好きは本の増加と置き場所に苦しむこととなる。
今の住宅事情からすると、書斎や書庫と呼べるような部屋を持つことはかなり難しい。そこで、いかに、効率よく整理し管理できるかということが、本好き人間にとって大きな問題、課題となっていく。
そして、実はこの問題は古本屋にとってこそ最大の難問であり、このところ寝ても覚めても頭の中は本の置き場所のことを考えている。いかにして今ある本を、整理し管理していくかだ。実は結論は古代ギリシャの時代から出ている。曰く、キリがないのだから溜めずに捨てるしかない、という「真理」だ。だが、それを言ったら古本屋稼業は成り立たない。そこで答えのでない設問であるのは承知の上、考えてもムダだと思いつつもどうしたら効率的に本を整理し管理していくか、うまい方法をおいおい考えてみたい。