京都から大阪への移動日★↑ごちゃごちゃ猥雑かつエキサイティング。これこそ新世界! 今も昔も変わらずサイコーやった。
今回の旅のもう一つの目的は、大阪で行われる『春一番コンサート』。5/4日から7日まで4日間続いて開催されるのだが、そのホームページを見ても、会場の名は記してあるものの、一体そこは大阪のどの辺なのか全然アクセスの仕方が書いてなくわからない。わからないまま、大阪行けばわかるやろと漠然と、昔行った懐かしの天王寺界隈の格安ホテルに予約を入れてしまった。どちらにせよ、コンサートは明日からだから、今日は移動日ということで、時間に余裕あったので午前中、京都駅の南側、地図で言うと、右下に位置する名刹東福寺までJRで一駅乗った。
どこか懐かしい今熊野商店街をぶらついてから、京阪電車で、大阪京橋まで出た。急行なのかほとんど停まらず快適で、うとうとしてたらあっという間だった。おまけに安かった。関西と東京と一番の違いは、私鉄が発達していることだろう。東京では電車での移動はまず何にせよ、JR中心で考えざるえないが、関西の大都市間では、私鉄が縦横にいくつも走っているからJRはその中の一つにしかすぎないのだ。
昼過ぎには大阪に着いてしまい、京橋のガード下でラーメン食べてから、環状線で天王寺へ。JR天王寺駅はすっかり新しく綺麗に変わっていて、まるで都内の駅のようでびっくり。で、予約したホテルを探して動物園方面へ歩く。するとオシャレで清潔な天王寺駅とはうって変わって、しだいに小便臭いアーケード街に出て、昼間から立ち飲みしているオヤジ達がたむろする一杯飲み屋が並ぶ“動物園前”に出た。ホテルは大阪名所、新世界とは道1本挟んだところにあり、元日雇い労働者のための簡易宿泊所を改修したおぼしき素晴らしいところだった。何しろ1泊2100円。ネットで格安ホテルで調べたらヒットしてすぐ予約したのだが、その並びのホテルを見たら、どこも一泊2000円とか、1500円、中には、6時以降の宿泊は1000円なんてのもあって、この界隈では一番高級な方だった。部屋はどこも3畳で、テレビとビデオが付いている。トイレは共同、食事はできないが、廊下に電子レンジもあり、1階にはサウナ付き大浴場とインターネットのできる客用ネットカフェ室もあった。
3時前ホテルに着いてしまったので、荷物だけフロントに預けて、暑い日だったので、アーケードの中の居酒屋で呑む。昼過ぎだというのに早くもヨッパライで大にぎわい。ドテ焼き頼んで、大瓶420円のビールを飲んで、これこそ大阪だ、ついにまた再び大阪へやってきたんだとじーんとカンドーした。
そのあと、ホテルで少し休んでから、新世界をぶらついて、そのまま日本橋の電気街を抜けて、ひたすら北上し、なんばに出て、古本屋が何軒も入っているビルに出くわし、つい均一台から戦前の児童書や戦後のグラフ誌など何十冊も買ってしまい、今度はそれを家に送るべく郵便局を探して、堺筋を歩き、結局心斎橋の近くの局で夜7時頃ようやく送れた。そしてまた帰りになんばのブックオフ寄ったりして、また本少し買ってしまい、歩いて9時頃ホテルに戻り風呂入り、部屋で昼間、京都で買った鯖寿司を缶ビールで流し込み倒れ込むように寝てしまった。この日もバカみたいに一日歩いてへとへとにくたびれた。