05年冬パリ旅行・11
“蚤の市”について書いている。前回の続き。
★増坊がイメージする正しい“蚤の市”の店の一例※限りなくゴミに近いガラクタがおざなりに拡げられている。↑
ガイドブックによれば、クリニャンクールの蚤の市は、敷地の広さと店舗の数で世界最大の古物骨董の街なのだそうだが、近年は観光地化が進み、本来の“蚤の市”としての様相は薄れてきていると聞いていた。
増坊が十数年前、初めてここを訪れた時は、まだかつての蚤の市、つまりどろぼう市、ガラクタ市の面影を色濃く残し、路上で浮浪者?とおぼしきみすぼらしいかっこうの人々がどこそこのゴミ捨て場や解体工事現場から拾い集めてきたようなゴミ、もしくはそれ寸前のガラクタ類やボロ衣類などを路上に勝手に並べ商売をやっていて、さすがにそれは違法なのか、取り締まりに来た警官の姿を見るなり大わらわで撤収する光景が記憶に残っている。
それから十数年、さすがにそんなかつての猥雑さやエキサイティングさはもはや残っていないだろうと半ば期待もせずに近くだったこともあり一応行ってみた。ところがどっこい、市の大部分は綺麗に整備されおしゃれな店舗が連なっていたが、未だある一角では昔のような青空泥棒市そのままの姿がまんま残っていて驚き、かつ感激した。
★この高速道路沿いの路地が一番猥雑でかつての雰囲気を色濃く残している。
↑★警官も登場し、クリニャンクールの場末は今も昔も喧噪と猥雑さに満ちて、変わらずエキサイティングだった。写真を撮ってたら殴られそうになったけど。