自公の憲法審査会規定強行に断固抗議する
憲法改悪への日程が国民が知らないうちに着々と進んでいる。
ネット上では全くニュースとして報じられないし、新聞記事の扱いもごく小さいものでしかないので国民の多くはほとんど知らないでいるだろうが、昨日の衆院本会議で、自公両党は、憲法改定のための手続きを進める次の一歩となる審査会規定案を野党全てが反対する中、数の力を頼りに強行採決した。解散まで数ヶ月となり何かと慌しいこの時期、ともかく郵政民営化選挙で国民を騙してせしめた多くの議席数があるうちに、というさもしい魂胆が実にあからさまだ。こうして国民的合意も、その了解も認識もないうちに、改憲に向けての日程だけがどんどん進んでいく。実に嘆かわしく憤りを感じるしかない。
憲法を変える、中でも九条を変える眼目としたいというのは、要するに日本も武力行使、戦争ができる国にしたいということだ。戦争が良いことだと考えるバカはともかく、いかなる理由があろうとも人が人を殺すということを可能にし、力によって他者を抑圧することを良しとする者はいないはずだ。戦争状態とというのは、国家の統治者にとっては一番理想の状態でであり、ブッシュの「テロとの戦い」を見るまでもなく、”敵国”を作り、戦争を起こせばその勝利のためにはあらゆることは全部赦されてしまう。ゆえに、国民を駆り立てて支配し、管理したいがためにも統治者は戦争を起こしたいと考える。しかし、これまで日本は憲法があるがゆえ、戦争したくともできなかったのである。
政治家や官僚、そして大企業は、日本が再び海外でも戦闘行為、戦争が起こせる国したいと長年野望を抱いてきた。それは彼らの利害にかなうものだからだ。今もまた、北という無法国家が近隣にあり、その恐怖を駆り立て、このままだと大変なことが起こる。だから先制攻撃も許されるという論が自民党や一部のマスコミでは喧しい。しかし、先に仕掛ければ、向こうは間違いなく報復するだろうし、すぐに全面戦争へと突入していく。
戦争となれば、国内にいる在日の人たちにまでスパイでないかと弾圧と危害が及び、人々は疑心暗鬼となる。国民は勝利のために一丸となることを強制され、それに抗うものは「非国民」として逮捕拘禁されていく。それは日本のみならず世界の歴史が繰り返したてきたことではないか。
自分はそのとき「非国民」として逮捕されることを望まない。そのためにも憲法改悪に断固として反対していく。これからも自公によるこの野望、策動を糾弾していく。来るべき衆院選挙では、政権選択以前に、憲法ということも大きな選択肢となりえると思う。この国をどう変えるのか。またあの時代に後戻りさせるのか。国民が無関心でいるがきり、気がつけば憲法は変えられていて自衛隊は海外で戦争や紛争が起こるたびドンパチやって他国民を殺害し、国民は公安警察の目を気にしつつ、気がついたら息子たちは召集され戦地へ行かされ、今ある全ての自由はなくなってしまうのである。そうならないためにも・・・まずは行動を起さねばならない。