いよいよ大工に念押しされて
まず、商売の話。このところどうしたことかアマゾンでの注文が増えてきて、その発送にあたふたと嬉しい悲鳴を上げている。一昨日は1日に7冊の注文が届き、昨日も4冊発送した。
本職の古本屋からすれば何だたかがそれぐらいの数かと鼻で笑われるだろうが、自分のような末端の零細古本屋とすれば、これまでかつてない注文数でそれなりに労力を強いられ時間がかかるのである。
まずその注文の本を棚から探し出し、内容を再度細かく不備はないかと確認し、クリーニングした上で、PP袋に封入して明細書を書いて共に梱包し封筒に宛名を貼りヤマトの集配所か郵便局へと持っていく。だので1 冊の本でも注文を確認して発送を終えるまで、自分の場合は数十分の時間がかかる。だから7冊なんていっぺんに注文が届くと出かける用事もままならない。
できれば1日3冊程度に留めて、しかも千円以上の値の付く本が売れて欲しい、というのは虫のいい願いだが、どうしてこの不況に売れ出したか理由はわかっている。先に、ブログで書いたように、冬の京都旅行のために稼ごうと目標ができ、その気持ちが大きく反映しているのである。
といっても願えばすぐさま思いはかなうはずはなく、要するにこのところ本の整理作業上、意欲的に出品数を増やしたからに他ならない。現在アマゾンに出しているのは千冊程度だろうか。
千冊の本を出品しているから次々売れるわけではない。商売というのは、不思議なもので、さらに追加で出品していると本が売れはじめ、そのままだと何千冊出そうが全く注文は途絶えるものなのだ。そして売れる本はというと、新規出品の本とかねてからの在庫が半々で、あたかもカンフル剤のように常に新規出品をし続けることで在庫まで活性化? し注文が続いていくのである。これは、他の商売でも同じだと思う。マーフィではないが何か法則のようなものがそこにあるような気がする。
しかし、今は商売どころではなくなってしまった。昨日、10/3日、また友人を招いて、ちまちま借りている倉庫部屋に束ねた本類を運び入れていたら、工事を担当する大工が突然やって来て、家の片付けの方は進んでいるかい? そろそろいいいかげん今月中ぐらいには何とかしてくれよ、と釘を刺されてしまった。当然である。実にもう1年以上当初の計画から遅れているのだ。
実は借りている倉庫というのは、この大工の持ち家で、現在空き家となっている家を倉庫にしているわけで、いつまでも工事が始まらず時間が立ち、向こうはやきもきし、さすがにしびれを切らしてしまったようだ。というわけで、またかと思われるだろうが、商売はそっちのけにして、このブログも二の次にしても当面は必死にまずは家のことに専念して大工に顔を立てられるよう頑張らなくてはならなくなった。
もう、冬の京都旅行どころではないのだ。何よりまずは家のことなのである。