また今年も大阪へ
前夜、11時23分、遅れてきた乗客を待って、予定より遅れたものの新宿発関西方面行き夜行バスは、雨の中出発した。
このところ、とかくあれこれ話題かつ問題の、格安ツアーバスだが、前回は行きも帰りも乗務員は運転手一人だったのに対し、バス運行会社が違うのか、それとも多少改善が図られたのか、運転手は二人いて、途中トイレ休憩のたびに交代して運転しているようで、乗る側としてもやや安心して眠ることができた。
東京を出たときはしょぼしょぼと雨が振っていたが、関西に向かうにつれ雨は上がり、朝6時過ぎに京都に着き、大阪梅田駅前に到着したのは、7時20分だった。昨年は、実に何十年ぶりかの関西だったので、すべてが今浦島状態で戸惑うばかりだったが、今年はまだ去年の記憶が鮮明で、迷うことなく地下鉄御堂筋線で常宿のある天王寺・動物園前まで出た。
通天閣などのある新世界やジャンジャン横丁とは道を挟んだ一角は、元ドヤとおぼしき格安のビジネスホテルが立ち並んでいて、今では外国人相手や若者向きに改装されてこの連休もほとんどどこも満室だった。で、昨年利用したところはとれず、仕方なく並びの似たようなホテルに入った。3畳一間で、一泊2000円。荷物を預けて、身軽になってから新世界をぶらつく。
格安のラーメン屋で、315円でラーメンライス食べて、梅田に地下鉄で出た。阪急三番街に、「本の街」という一角があり、そこには古本屋が集まっているのを聞いていたので、今回訪れてみたのだが、あいにく水曜は休みで、ショーウインドウから眺めるだけだったが、かなり高級な店が多いような感じだった。
阪急電車で昼過ぎ、京都へ出る。阪急河原町で降りて、京都の町を加茂川に沿って歩く。晴れて風爽やか、気持ちよい季節だった。河原に降りて座って缶ビールを飲みながら、買ったチラシ寿司を食べ、その幸福感にぼーとなった。すべてこともなし、という気分。
いつも世話になっているクラブの友人に、鯖寿司を送るため、三条から東山の方面まで上がり、行きつけの寿司屋で購いヤマトの営業所から発送する。帰りは新京極を下って、夕方に五条大宮まで戻り、京都在のネット古書店の友人と行きつけの飲み屋で一年ぶりに再会し、近況を語り合い痛飲した。そして9時過ぎ彼と分かれて、また大阪・動物園前まで阪急で戻り、11時半過ぎ、朝、荷物を置いたホテルに戻った。
慌しい一日だったが一階の風呂に入り、今日の汗を洗い流した。いよいよ明日から春一番である。しかし、今日一日歩きすぎて、早くも右足裏には豆ができて腫れて痛い。