また雑誌の話
裏の倉庫を片付けていたら様々な雑誌が出てきた。
先にも書いたように、日本は世界でも類のない雑誌天国だからごくごく特殊な業界の雑誌から、マニア向け専門誌まで星の数ほどいろんな雑誌がある。しかし、大別すると、男性向けは、エロ、女性向けは、おしゃれ(ファッション)とに二分されるのではないだろうか。もちろん、マンガ雑誌という最大の部数を誇るジャンルもあるが、マンガはマンガで文字の雑誌とは別なメディアだと考えての話だ。
一般向け男性誌とは、まず基本的に女性のヌードや水着グラビアなどが巻頭に載っているのは、誰もがご存知の通りだろう。少年マガジン、ヤングジャンプなどのコミック誌から、週刊現代、新潮、ポスト、雑誌ではないが、東スポなどの駅売りスポーツ紙に至るまで、男は基本的に女が好きであるから、水着も含めて、大概の男性誌には女の裸が多かれ少なかれ当たり前のように載っている。ヘアヌードではなくとも裸、もしくは、水着グラビアはどんな雑誌でも必ず載っていて、それは、男性、青少年向けの雑誌だと諒解されている。何だかんだ言われても日本は性に対して「先進国」なのではないだろうか。コンビニでもどこでもそうした雑誌が並んでいて、子供でも自由に手に取れるのだから。
さて、今回の懐かしく記憶に残る雑誌は小学館が出していた、「GORO」である。いろんな意味で今日のヌードグラビア付きの男性誌の歴史にエポックメーキング的な足跡を残す隔週刊誌であった。以下、ゴローと表示するが、何回かに分けてその思い出を書いてみたい。
★GORO 昭和61年10月9日発行・第20号 小学館発行 定価390円。※表紙はあの悲劇のマドンナ、故本田美奈子さん。この号の目玉は、おニャン子クラブの人気者たちの水着特写中綴じだろうか。その他、例によって巻頭グラビアは、紀信の「激写」で、無名の素人風の女の子が恥じらいもなく大胆なヌードを披露している。良くも悪くも80年代を感じさせる雑誌だったと思う。