文化学院解体追伸
本日、4/7日、飯田橋のギンレイへ映画を見に行くついでに、早めに出てお茶の水で降りて、文化学院に寄ってきた。早くも校舎解体、新築に向けて一時移転のための引っ越し作業が始まったところで、引っ越し便のトラックが表に何台も並び、校舎からは段ボール詰めにされた荷物が運び出されていた。
前回、写真を撮った3月の時点ではなかった建築計画版も表通りに設置されていて、それによると、5月8日から7月末まで解体工事が行われ、それ以降新校舎建設の工事が始まり、2007年末に竣工、2008年からは新校舎での授業が開始されるのだそうだ。現在の、地上5階、地下1階の建物が今度は、地上14階、地下2階、高さ約60mの高層ビルに生まれ変わるわけである。設計を担当した坂倉竹之助氏は、同校デジタルデザイン科の科長であり、創立者の西村伊作の孫でもあるとのことだから、あの独特の入り口アーチは新校舎でも再現されるらしいが、なんと言っても1937年以来、駿河台の地に70年の長きに渡り存在して、もはや風景の一部と化していた太いツタのからまる古色趣ある校舎が消えてしまうのはただただ淋しい。
なお工事の間、文化学院は水道橋の研数学館に移転して授業を行うとのことで、この5月の連休の頃までは建物はまだ残っているようだから古建築に興味のある方は是非、近くの鉄道博物館閉館を前に一度お茶の水、秋葉原界隈に足を運ぶことをオススメします。
★中庭を望んで校舎から。表の建物の裏側に当たります。
★銅版画のプレス機が所在なげに残された教室内