拙ブログ読者の方々にお知らせいたしたように、先日、建築中の増坊宅の現況を一般公開すべく、内覧会を開きました。当日お越し頂いた方の一人、猫の又造さんからご感想が記された寄稿をそのまま掲載いたします。有難うございました。じっさいここに書かれているのが今の現況だと思ってください。本来は自分で報告すべきところでした。※画像は後ほど挿入いたします。
8/1(日)マスダ邸・リフォーム現地見学会に参加させていただき、
ありがとうございました。猛暑でしたが風が心地良い夏らしい1日でした。
お邪魔して、まず迎えてくれたのが4匹の犬達です。
ソレゾレ土に穴を掘って涼を取っていました。
高齢とは言えこの暑さの中、皆太って元気そうでホッとしました。
ケヤキの樹の木陰は居心地がイイのでしょう。
さて、家は4割り位の進行状態と言った感じでした。
家は予想していたよりもデカイ!3人が住むにはデカ過ぎる家で、
棟上の状態にプラス昔からの柱と西側の壁面と床があると言う状態でした。
その所々、今回のリフォームに変更を決意した「土壁」があり、
舞台美術のような雰囲気をかもし出してました。
「土壁」はそこだけ生きているような存在感があります。
歴史がそうさせるのでしょう?
「道具も100年以上年月が経つと生きモノのようになり妖怪がかる」
と言うような事を古来から言われ続けています。ソレんな感じでした。
「モノから生きモノに変わる」が古いモノの持つ魅力なのです。
2階に上がる階段のグルリを「土壁」が覆っていて、
大工さんは壊してしまえば作業も簡単、と言っているそうですが、
マスダさんはその空間を改良して暗室にすると主張、
日々戦っているそうです。私・個人的にも是非とも残して欲しいです。
子供の頃に住んでいた家の押入れの安堵感を思い出し、
懐かしさを覚えたからです。
2階の東南部屋は「ライブも出来るブックカフェ」にするそうです。
だから広い。でももうすでに本業の古本をはじめお馴染みのモノ達が
うず高く積まれていました。その隣りはお母上様の部屋の予定だそう、
日当たり良く落ち着いた部屋になりそうです。
その家は屋根裏部屋と言うには広い3階もあり、
屋根の高さが回りのどの家よりもかなり高く、ご近所さんとしては
圧迫感があるようで、イロんな意味で「風当たりが強い」んだそうです。
窓はこれまたコダワリの内側木枠のアメリカ製の洒落た窓、
ネットでお取り寄せしたのだそう、安くて洒落ている憧れの窓をゲット。
5年前に増築した北側の家には外も内も木の窓枠のものにしたら、
生活しているうちに外側の劣化が激しくチョット失敗。
今回その経験を踏まえ外側はアルミ樹脂製で内側だけ木枠のにしたそうです。
学習効果も発揮してみた・と見た。
屋根の隅の傾斜の部分は収納庫にするそうです。一般的にはタップリ収納の
はずですがマスダ家となると絶対足りない、もしくはデッドストック(死蔵)
になる事間違いない!と容易に予想が付きました。
1階はダイニングキッチンとリビングの広い1部屋と玄関、その反対側に
お父上様の部屋とトイレ・お風呂等の水回りの間取りだそうです。
1階2階とも北側一面・天井まで本棚を作り本を保管するのだそうです。
地震の事が頭をよぎりました。ストッパーをつけるなり工夫して下され。
リビングは掘りコタツをしつらえ、そこの壁は「土壁」を活用しています。
縁側のような空間があり、そこは土間を作り薪ストーブを置く予定との事、
冬は薪の燃える炎が暖かく部屋を包み、コタツには猫がまどろみ~、
部屋にはストーブで煮込むシチュウーの香りが漂う~と夢は広がるばかり。
1日も早い完成を願わずにはいられないものです。
しかし、現実はデカクなり過ぎた家とかさむであろう建設費、
そして複雑な作業の手間とコレまでに費やした時間等々、
がゴチャ混ぜになって各方面からクレームの嵐の日々だそうです。
男はつらいネ!状態だそうです。しかし、ココまで来たら~
自分の思うようにやるしかないでしょう。
ココまでの段階が作業的に一番大変でコレからはドンドン進んで行きます。
秋には晴れて待望の新宅に引越しですネ。
もし、マスダ邸が自分の家だったら~と置き換えて思ったことは~
まず掃除が大変そう、何処に何が収納してあるか把握できそうもなく
管理が行き届かなくなりそうで、コレから歳を取って行くとますます
手が回らなくなるだろうと感じました。
私にはコンナに大きい家は必要ないナ~と思いました。
常々、自分が死ぬ時は出来るだけモノを残さずに死にたい・
と思っているので、歳と共に縮小して行く事を目指しています。
が、マスダさんと同じく「もったい無い気質と捨てられないタチ」
なのでコレがなかなか出来ないでモンモンとしているのですが・・・。
しかし、マスダさんは古本業と言うことで在庫を抱えなければならず、
広いスペースが必要です、ソレゾレの生き方があるのだナと思いました。
それに、世の中に「奇跡」と言う事もあるから、マスダさんが子孫を残す
可能性は無い事もない。この家なら2世帯住宅は十分出来るでしょう。
東京に住んでいる甥っ子さんもいるし、どうにかなるサ。
国は来年あたりから家は立替からリフォームに以降して行くそうです。
リフォームしグレードアップして住む事が主流となると言われています。
愛着のある昔から馴染み深い「土壁」や古い家具を使って住む暮らしは
コレからの流れになると思います。
外国では先祖代々受け継いだ家具や家を大切にリフォームして暮らしている
ケースをよく目にします。大量生産・大量消費の時代から
本当に良いモノや自分にとっての良いモノを大切にする暮らしになる事で
「成熟社会」本当の豊かな時代になると思います。
まあ、リフォームは手間と時間、なによりお金がかかる!から、
本当に豊かでないと難しいのが事実なのです。
それに自分の価値観と美意識とセンスが基準となる、
そこが一番の問題だったりして・・・。
今回はイロイロと参考になりました。絶妙な時期にお邪魔したと思います。
これからの展開がますます楽しみになりました。
沢山の駄菓子も頂いたし、その後の「野ブルーベリー摘み取り放題」にも
連れて行って頂いて~美味し・楽しいお土産もありがとうございました。
まだまだ暑さが続きます、ご両親はじめクレグレもお体大切にして下さい。
是非ともご両親の部屋にはクーラーを取り付けて下さい、また、
デイケアセンターなどを利用して刺激と涼を取りながら
お元気で夏を乗り切って下され。