多摩の片隅で自分も「YES WE CAN!」と叫んだ。
今日こそ本当の台風一過、爽やかな秋空の下、金木犀の香りがどこからか漂っている。冬を前にした今頃の季節が一番好きな自分だが、今秋は家の工事開始を前にいよいよ最後の大仕事が待っている。
これから工事が始まったら逐次、状況報告を行っていくつもりだが、実際の話、家が完成まではまだまだ時間がだいぶかかると思うし覚悟している。昨今の家作りのように基礎を打ち棟上してから約三ヶ月ほどで引っ越してこれるような安直な計画ではないことをまず断っておく。
そして、まず最初に、この増坊家の工事はそもそも一体どんな工法で建て、増築なのか改築なのかさえ読み手はよくわからないかと案じている。で、簡単に工事を前に、これまでの経緯とこれからの進行予定を少し説明したい。
今秋、11月から始まる家の工事であるが、これはこの家においては初めてのことではなく、二期工事の開始となる。というのは、もう5年近く前に、第一期工事として、約20坪ほどの二階建てを既に建ていて、今回はそれに新たに増築して一体化させて全面「完成」とする予定であった。
拙ブログで家のことを書くときに、新宅、旧宅もしくは古家という表記をしていることに気がつかれた方もいるかと思う。今、増坊が寝起きして、パソコンに向かっている部屋は、その5年前に先に建てた新宅のほうで、それにごく密接して築50年近く建つ古屋、つまり旧宅が建っている。その間の距離はわずか10センチ弱ほどで、ドアを挟んで行き来できる。まあ、駅のホームと電車との間隔を思い浮かべてもらいたいが、間は屋根で繋がっているので雨の心配もない。
何でそんな状態になっているのかというと、この家の敷地は、南側の道に面して縦長の地形で、古家の後ろの方、つまり北側部分にかつては物置があった。普通、家を改築するときは、その旧い家を全部壊していったん更地にしてそこに新たに基礎を打って家を建てていく。しかし、そのためにはそこに住んでいた人たちはどこか別の場所に一時的に引越しせねばらないし、そこにあった家財もすべて運び出さねばならない。
増坊家はご存知のように、あまりにモノがありすぎたから、一時的にせよそれを全部移動させることはとても不可能に思えたので、ならば、古家の裏、北側にあった物置部分をまず壊して、そのスペースに半分だけ建てて、そこが完成したらばそこで住人は生活して、家財道具も移動させて、古家の方がカラになったらば壊して残りの半分を建てて先の裏の部分と合体させて一体化させて完成とする計画であった。書いていてもこの説明で意味が伝わっているか不安だが、ともかくまず最初に全体の家の半分だけ建てたのだ。
そしてそれが第一期計画と呼ぶならそれは完成した。で、次の古家本体を壊し新たにそこに建てる計画の段階でいろいろトラブルあったりして極めて時間がかかってしまい、壊すところまでも進まずに何年もかかってこうして今に至ったという次第だ。それがついにようやく11月から、大工の手伝いを得て解体~基礎工事を始めることが決定したというわけである。それが待望の二期工事の開始である。しかし、またそれでおいそれと全面完成とはならない。というのは・・・計画そのものがこの5年の間に変更となって、第三期工事を経ないことには全面的全て完成とはならなくなったからだ。何で三期工事?
自分でもどう書くべきか迷うが、もう一回だけどういうことになったのか説明しないとならない。