今月行く予定のライブの宣伝を
外は雨が静かに降り続いている。9月はしばらく晴れ続きで、地面も畑もからからであったから嬉しい気持ちもするが、外での作業はできないし、やはり出かけるのが面倒になる。特に病犬がいるとトイレが大変だ。天気予報だと秋の長雨となるようで、台風も来ているししばらく雨のマークが続いていた。全ては自然の摂理だから、なんでもほどほどに晴れたり降ったりといかなくても仕方ないか。
三重県津市河芸でのフォークキャンプ、今年のええかげん祭りの報告もまだ途中で書きかけたままだ。画像も含めてもう少しきちんと書き足して終わりにさせたく思うので、お手数だが、後ほど読み返してもらえたらと願う。
いろんなことが中途半端で、もっときちんとさせてスムーズに動かしたい気持ちは強いが、家のことや犬のこと、日々の営みを保つのが最優先であり、自分の趣味的なことはどうしても後回しとなってしまう。そんなでいろいろ不義理を働いて、友人からも呆れ果てられたか、このところ届くメールも下劣なスパムメールだけであるが、音源整理も含めてこれまでの溜まったことを今月中にすっきりできたらと考えている。
さて、今月はもうライブなどは出かけずに、自分のこと、個人企画のほうの準備などに専念するつもりでいたのだが、それでもどうしても行かねばならない、大事な特別なライブもいくつかある。これまでは先が見えず、ここで宣伝しても自分が果たして行けるかもわからなかったので、告知を控えていたが、これからは確実にいけると思うので、ぜひぜひ関心ある方のご参加もお待ちしたい。
まず10月11日に、吉祥寺の「のろ」で、噂の
鎌倉研とベテラン
村上律のジョイントライブがある。カマケン氏とは、先日、河芸でお会いしたばかりだが、ロビンを誰より可愛がってくれたし、昨年の今頃、須藤もんさんと共演した「のろ」のときも他の用事と重なって、行く約束したのにドタキャンしてしまったので、今回こそは不義理を果たすために何が何でも行くつもりでいる。詳しいことはチラシを後で転載しておく。
実は当日は、よしだよしこさんも都内で大きいライブがあるとのことで、来るようにと当人から誘われていて迷っていたが、のろも閉店するとかいう噂を小耳に挟んだので、真偽を確かめるために加藤さんにも会うべくこちらを選んだ次第。人柄も含めて自分にとって大好きなルーツミュージックはカマケン氏の音楽がもっとも近しく、彼のライブは常に心を揺さぶられるものがある。いつどこでも観客をたっぷり笑わせ沸かせて心を掴み、最後は唄でしんみりホロリとさせる、これは日本のフォークシンガーに欠けていたプロの芸であり、増坊は密かに、この人は和製キャブ・キャロウェイではないかと初めて観た時から高く評価してきた。時に下世話すぎると揶揄する人もいようが、実際の本人は非常に腰の低い真面目な好人物であり、苦労人ゆえのサービス精神溢れるそのステージは他のフォークシンガーは大いに見習い範とすべきであろう。本当に鎌倉研大好きだ。もっともっと高く評価されて然るべきである。研さんのライブはいつだって大いに笑わせられ、ふと気がつくと涙している自分が常にいる。これこそが酸いも甘いもわきまえた大人の音楽であり、ブルーズなのだ。
そしてもう一方、自分にとって大切な昔から大尊敬する女性シンガー、
中山ラビさんのソロライブが10/25日に吉祥寺スターパインズカフェである。知る限り、高田渡のことを「渡君」と呼ぶ女性は彼女だけだし、それほど彼女のキャリアは長く、女性シンガーソングライターの草分けと言って良いだろう。まさに伝説のフォークディーバであり、キャリアからのお歳を全く感じさせない、いつまでも若々しくとてもお元気である。増坊は高校生の頃からカッコいいと憧れてきて、そして今また会うとやっぱりカッコいいと胸ときめくのだから信じられない女性ではないか。今だって店には恋愛対象のような気持ちを抱えて実は通っているのである。
ラビさんは、国分寺のお店「ほんやら洞」のほうも忙しく、あまり頻繁に自ら出かけての小さいライブは、このところやっていないので、今回は久々のかなり規模の大きいライブなのだ。お店の常連客中心にかなりのファンが集まると思うが、たっぷりと中山ラビという希代の女性シンガーパイオニアの音楽を聴く機会であり、今からとても楽しみだ。
鎌倉研と中山ラビ、このお二方に共通するのは、自ら喫茶店やスナックという客商売のお店を経営しつつ、長く音楽を続けているということであり、その商売を通し、カウンターの中から垣間見た世の中や人生の深遠や真理をうたにしていると思えることだ。うたとは個人の私的なことから始まり、やがては普遍へと広がっていくものだと思うが、二人のうたに深みと真実があるのは、定点から見てきた故の強みかもしれないとふと思った。